指輪選びで重視するポイントは?

『デザイン』や『素材』、もしくは、『価格』や『ブランド』、『製法』など指輪を選ぶ時って色んな要素がありますよね。

中でも「傷が付きにくい素材は?」、「変色が少ない素材って?」といった『素材(金属)の強度』についてご質問もいただくことも。
長く着ける結婚指輪だからこそ、デザインと同じくらい強度なども重視したいですよね。

アレルギー対応素材は強度の心配にも対応

アトリエクラムでよくご相談をいただくのが、“金属アレルギー”について。
アトリエクラムでは多彩な金属アレルギー対応素材を取り扱っているのですが、実はその金属アレルギー対応素材は、硬くて丈夫な素材が勢揃いなのです。

硬さもあって、金属アレルギー対応の素材としては、『タンタル』、『ジルコニウム』、『ハフニウム』、『チタン』等が挙げられます。
まずは下の表で硬度比較を見てみましょう。

金属 ビッカース硬度(Hv)
プラチナ950 約100Hv
タンタル 約150Hv
チタン 約160Hv
ジルコニウム 約190Hv
ニオブ 約190Hv
ハフニウム 約200Hv
ビッカース硬度(『ビッカース硬さ』ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典)

数値が高いほど硬度も高いということになります。
比較として、一般的にブライダルリングで使用されることの多い『プラチナ950』を入れてみましたがその差は一目瞭然…!

それでは、それぞれの金属ごとの特徴を見ていきましょう。

金属ごとの特徴

タンタル(純タンタル)

”ほぼ金属アレルギーが出ない“素材であり(過去に金属アレルギー症状の報告例が無いと言われています)、全金属中で最も黒い(光の反射率が最も低く、より黒く見える)という特別な金属です。
タンタルは地の色が黒いため、メッキなどの剥がれの心配はありません。
近年、金属アレルギーが不安な方はもちろん、色味のカッコよさで選ばれる人も増えています。
タンタルの結婚指輪(マリッジリング)

チタン(純チタン)、ジルコニウム(純ジルコニウム)

とっても軽い金属のチタンとジルコニウム。
このふたつの素材は似ている素材で、「軽い」「強い」「錆びない」の3拍子が揃っています!
重さの比較としては、プラチナ950の比重は約21、ジルコニウムは約6.5、チタンは約4.5となっています。例えば、プラチナ製の約5gくらいの指輪があるとします。全く同じものをジルコニウムで作ると約2g未満、チタンでは約1gくらいとなります。
着けていてストレスにならない、毎日着ける結婚指輪におすすめの素材です。
チタンの結婚指輪(マリッジリング)
▼ チタンの結婚指輪

ジルコニウムの結婚指輪(マリッジリング)
▼ ジルコニウムのリングには「Zr」の品位刻印が入る

ニオブ

ニオブ自体がレアな金属ではありますが、そもそもニオブで指輪を作れる工房がレアです(笑)
人と被らない、珍しいリングを求めている方にピッタリです!
また、ニオブの比重は約8.5(プラチナで約5gの指輪はニオブで約2gくらい)となっており、プラチナとチタンの中間で程よい重さの着け心地になります。

ハフニウム(純ハフニウム)

アレルギー対応素材の中では比較的明るめの色味で、ちょうどタンタルとプラチナの中間、薄グレーといった色味。
金属自体の硬さはこれまでに紹介したタンタルやチタンなどよりも硬度が高く傷の付きづらさはピカイチです。
この強度のおかげで細めの幅でも変形しにくいという利点があります。
ハフニウムの結婚指輪(マリッジリング)

硬い素材のメリット・デメリット

様々ご紹介してきましたが、良いこともあれば気になることも…
特に結婚指輪として見た時に、人によっては「硬ければ硬いほど良い!」とは言えない場合もあります。
そこで強度の高い素材のメリットとデメリットをいくつかまとめてみました。

メリット①一生モノに相応しい強度(変形・変色に強い)
硬度の高さから傷が付きづらいことに加え、変形に対しても強く、ちょっとやそっとの衝撃で歪むようなことはほとんどありません。また、特別な条件下で無い限り変色にも強く美しい姿を長く楽しめるというメリットがあります。
※一部の素材は使用環境により変色の恐れがございます。指輪が出来てからの着用イメージやご職業などを含め事前にご相談ください。

メリット②金属アレルギー発症の可能性が下げられる
上記で紹介している素材は全てが『金属アレルギー対応素材』となります。

メリット③他の人とかぶりづらい指輪を作れる
結婚指輪といえばプラチナやゴールド!という認識が今も多いので、その他の素材、さらに希少性が高い素材で作られた指輪は人とかぶる確率も低いことでしょう。

タンタルの指輪

デメリット①デザインの自由度が低い
加工方法の性質上、作れない形や出来ないオプションなどがある為、あまり複雑なデザインは作れない場合があります。硬いが故のデメリットですね。
正確には作れるデザインは多々あるけれど、プラチナやゴールドと比べると動きのあるデザインが苦手です。

デメリット②サイズ直しが難しい
これはデメリット①にも近いのですが、硬いが故に、サイズ直しの加工も難しく…。プラチナやゴールドと比べると、サイズ直し可能な号数の幅が少ないです。
ご注文時のサイズ選択は慎重に。
アトリエクラムでは、「サイズの合わせ方」もご紹介しておりますので、良かったらご参考にご覧ください★

指輪作りで重視するポイントは?

さて、いかがでしたか?
今回ご紹介した地金素材は、主に金属アレルギー対応素材として注目されている素材ですが、ちょっと視点を変えてみると、『硬い』『変色しにくい』『軽い』『珍しい』など、長所がたくさんある地金素材なのです!
硬さがある分、加工が難しいオプションや制作できない形状もございますので、気になる素材がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください^^
ご希望のデザインや素材に合わせて、親身になってご提案させていただきます。