結婚指輪・婚約指輪・ジュエリーなどに関する用語集
ハンマートーンとも呼ばれる、鎚目とは
プラチナやゴールドなど、素材の表面を、ハンマーで叩いた後に出来る打痕のこと。また、その打痕の表現によりテクスチャとする技法。実際に金槌で叩いて槌目模様を出す以外に、最近ではWAX原型の時点で、鎚目模様のテクスチャを入れて、表現する場合もあり。
〈写真・左は、プラチナの表面を金槌で叩いて槌目模様を表現した。右はシンプルな平打ちにプリンセスカットダイヤモンドを1ピース。〉
〈写真・K18ブラウンゴールドに、キラキラの槌目模様。〉
かっこいいメンズライクな仕上がり
ヘアラインとは、表面加工・テクスチャのひとつ。粗目の研磨を同一方向へかけることで、直線的なテクスチャを生み出します。
〈写真・左から、K18ブラウンゴールド、K18イエローゴールド。共にヘアライン仕上げ。〉
荒々しい質感のつや消し仕上げ
サテンとは、アトリエクラムのオリジナルの表面加工・テクスチャのひとつ。独特な質感、少しツヤ感を残したツヤ消し仕上げです。ナチュラルでシンプル、だけど「どこにもない」結婚指輪をお探しの方に、特に人気のテクスチャです。
〈写真・平打ち形状に個性的な鎚目が特徴的なカスタムオーダーのマリッジリング。表面仕上げは、共にサテン仕上げ。〉
ヴィンテージの風合い
スクラッチとは、アトリエクラムのオリジナルの表面加工・テクスチャのひとつ。ヴィンテージ風に仕上がるため大変人気のオプションです。プラチナへの加工はもちろん、ブラウンゴールドなどアンティークな地金とスクラッチ加工を組み合わせることで、質感を活かした仕上がりになります。
〈写真・左から、K18ブラウンゴールドとスクラッチ加工。プラチナとスクラッチ加工。〉
キラキラした金属感のある仕上がり
ダイヤバー仕上げとは、ジュエリーの表面加工のひとつ。特に作家ジュエリーに多く見られる加工方法です。表面をダイヤモンドチップで出来たポインターでテクスチャを付ける仕上げ方法です。ダイヤモンドポイントが当たることでキラキラとした表面になります。
〈写真・K18イエローゴールドのダイヤバー仕上げ〉
落ち着いた雰囲気を演出
ホーニングとは、表面加工・テクスチャのひとつで、数あるつや消し加工の中のひとつ。鏡面の仕上がりは貴金属の魅力のひとつでもありますが、あえてツヤを落とすことで、高級感が増し、大人らしい落ち着いた印象の仕上がりになります。
〈写真・ホーニング=つや消し加工されたK18ブラウンゴールドの結婚指輪。〉
4Cとは
4Cとは、ダイヤモンドのグレードを示すための基準要素で、カラット(Carat)、カット(Cut)、カラー(Color)、クラリティ(Clarity)の4つの項目があります。
- カラットは、重さのことで、1カラットは0.2g。記号はctと表記されます。
- カットは、宝石のシェイプ、スタイル、フィニッシュ、プロポージョンのことを表します。(※)
- カラーは、無色の度合いを指します。無色に近いほど、カラーグレードが上がります。
- クラリティは、透明度のことで、傷やクラック、内包物などがあると透明度が落ちるため、それらの程度を表すことに使用されています。
(※)カットを表す各要素(シェイプ、スタイル、フィニッシュ、プロポージョン)について
- シェイプとは、宝石を上から見たときの、外郭の形状のことを指します。
- スタイルとは、カットの種類のことを指します。例えば、ブリリアントカット、ステップカット、カボションなど。
- フィニッシュとは、宝石の研磨面の平滑性とシンメトリー性。
- プロポージョンとは、宝石各部の相対比率や角度、パビリオンの深さなど。正しい形状でカットされているかどうか。
世界特許取得の特別なカットのダイヤモンド
カットの最高評価であるエクセレントカットを超えるという意味の名を持つ「オーバーエクセレントカット」ダイヤモンド。
100年以上前に生まれた4c基準ではなく、最新の技術、測定において、より輝きを追い求めたカット。
O.E.カットダイヤモンドは、58面ラウンドブリリアントカットにも関わらず、面の角度の最適化により、ブリリアンシー(輝きの強さ)、シンチレーション(動的)、きらめき感・ディスパージョン(色づき)の3つを最高に引き出したカットです。
〈写真・OEダイヤモンドとエクセレントダイヤモンドの反射点の比較〉
OEカットダイヤモンドと通常のトリプルエクセレントカットのダイヤモンドにレーザー光線を当てた実験では、トリプルエクセレントダイヤの光の反射点が230点程だったのに対して、OEカットダイヤモンドでは、430点もの反射を確認。
この実験結果からもわかるように、その輝きは科学的にも証明されております。
この他に同じ原石から生まれた1組のOEダイヤモンド「ツインOEダイヤモンド」の取り扱いもございます。
OEを超えるOE、OEZダイヤモンド
OEカットダイヤモンドとは、58面体のカットの中での最高峰ダイヤモンドですが、その58面体にこだわらず、とことん輝きのみを追い求めたカットが、新しく開発された66のカット面を持つ、OEZダイヤモンドです。通常のO.Eカットの「輝き」、「きらめき」、「色づき」をさらに高めた、O.E.Z(オーバーエクセレントZ)ダイヤモンドは、まさに現時点でのダイヤモンドの最高峰ともいえるダイヤモンド。永遠の愛を誓う結婚指輪、婚約指輪に最もふさわしい輝きを放つダイヤモンドです。
〈写真・OEZカットダイヤモンドがセッティングされた婚約指輪〉
永遠の象徴 ダイヤモンド
ダイヤモンドとは、天然の鉱物で、立方体の構造を有する結晶化炭素である。様々なカットと色が存在します。
アトリエクラムでは、4C基準でブライダルリングに相応しいクオリティーのダイヤモンドをご用意している他、カットの最高評価であるエクセレントカットを超えるという意味の名を持つ「オーバーエクセレントカット」ダイヤモンドもご用意しております。
また、同じ原石から生まれた1組のダイヤモンド「ツインOEダイヤモンド」「ディスティニーダイヤモンド」などの取り扱いもございます。
結婚指輪の内側への定番の宝石 誕生石
身につけていると幸せが訪れるとされる、各月に当てられた宝石。
- 1月・ガーネット(Garnet)
- 2月・アメシスト(Amethyst)
- 3月・アクアマリン(Aquamarine)
- 4月・ダイヤモンド(Diamond)
- 5月・エメラルド(Emerald)
- 6月・ムーンストーン(Moonstone)、真珠(Pearl)
- 7月・ルビー(Ruby)
- 8月・ペリドット(Peridot)
- 9月・サファイア(Sapphire)
- 10月・ピンクトルマリン(Pink Torumarinn)
- 11月・シトリン(Citrine)
- 12月・ブルートパーズ(Blue Topaz)、タンザナイト(Tanzanite)、トルコ石(Turquoise)
ブライダルでは、主に結婚指輪の内石として使用されることが多く、アトリエクラムでも人気の宝石です。結婚指輪ではお互いの誕生石を入れ合う方が多くいらっしゃいます。
〈写真〉左から、サファイア、ブルームーンストーン。結婚指輪の内石として。
一つの原石から生まれた二つのOEダイヤモンド
ツインOEダイヤモンドとは、数億年かけて生成されるダイヤモンドの原石。その原石から二つのダイヤモンドを取り出し、それぞれ「OEカット」を施した1組のダイヤモンドです。
〈画像・左が原石のイメージ、右が1つの原石から削り出した2つのダイヤモンド〉
数億年ずっと一つだったダイヤの原石をふたりで分け合い、それがおふたりの絆となります。生涯を共にするお二人のブライダルリングに最も相応しいダイヤモンドです。
〈写真・ツインOEダイヤモンドをセッティングした結婚指輪・マリッジリング〉
一つの原石から生まれる1組のダイヤモンド
30億年以上かけて生成された1つのダイヤモンド原石。その原石から二つのダイヤモンドを取り出し、1組のダイヤモンドとしてお届けする特別なダイヤモンドです。
ツインダイヤモンドは、小粒のメレダイヤでのペアの為、今までは入れることが不可能だった、細身で華奢な結婚指輪にもお入れすることができます。
〈写真・左のレディースリングは、3石の真ん中に、右のメンズリングは、指輪の内側にツインダイヤモンドをセットした。〉
イエローゴールドとは
イエローゴールドは、金に銀と銅を加えた金合金です。一般的には銀と銅の比率が同等かその前後で、金色の色味をもつ金合金のことを指します。YGと表記されることもあります。
アトリエクラムで取り扱っているイエローゴールドは、クラシカルで金色~赤色が控えめなものを使用しております。
〈写真・左〉ヘアライン仕上げ。〈写真・右〉ダイヤバー仕上げ。いずれも、イエローゴールドの色味をいかしたテクスチャです。
〈写真〉イルカモチーフの結婚指輪。こちらはポリッシュ(鏡面)仕上げです。
この他にも、アトリエクラムでご用意している表面加工は様々な種類があります。
日本人の肌に合うピンクゴールドとは
ピンクゴールドは、銅の割合が多い金銀銅の合金、または、金銀銅にパラジウムなど他の金属を少量混ぜて色味を調整した金合金です。PGと表記されることもあります。
アトリエクラムで取り扱っているピンクゴールドは、日本人の肌に合うと言われている、やさしい色調のものを使用しております。
〈写真・左〉ストレート甲丸デザインのプラチナリング。〈写真・右〉ピンクゴールド。共につや消し加工を施してます。ピンクゴールドにつや消しをかけることで、よりやわらかい表情になります。
〈写真〉共にポリッシュとつや消し加工のリバーシブルデザイン。
不動の人気のホワイトゴールド
ホワイトゴールドは、金に割り金を加えることで白色を出した金合金です。割り金にはパラジウムを使うのが一般的です。プラチナと比べると灰白色のため、ロジウムメッキされることが多い素材です。WGと表記されます。
アトリエクラムで取り扱っているホワイトゴールドは、ロジウムメッキを施すこともできますが、鍛造での加工によりパラジウムの割合が多い白色に近いホワイトゴールドもオーダーいただけます。
K18ブラウンゴールド
金銀銅の金合金に、さらにパラジウムなどいくつかの素材を加えることで、色味を調整した金合金。落ち着いた色味で、肌の色にも馴染むとして、とても人気の素材です。似たような地金にシャンパンゴールドがあります。
〈写真〉イエローゴールドとの比較。左がブラウンゴールド、右がイエローゴールド。少し灰色を帯びた色調になるため、派手さが無くなり、大人の落ち着いた印象に。
〈写真〉ブラウンゴールドの結婚指輪。鎚目加工、つや消しなどの表面仕上げにも良く合う素材です。
2018.09.22
ブラウンゴールド製の結婚指輪 アトリエクラムで1、2の人気を争う素材、“ブラウンゴールド”。最近お渡しさせていただいたお客様の中から、ブラウンゴールドで仕立てたご結婚指輪をいくつかご紹介いたします。 K18ブラウンゴールド とは (K18ブラウンゴールドの甲丸リング、鏡面仕上げ) 金、銀...
圧倒的定番人気のプラチナ
日本名は白金。ブライダルジュエリーにおいて定番の人気地金であり、ジュエリーにおいても金と並んで多く使用されている素材です。日本国内ではPt900が多く使用されています。アトリエクラムでは、さらに純度を高めたPt950を使用し、さらに変形や傷に強いハードプラチナを扱っております。
〈写真・左〉お客さまがお持ちになられたプラチナのエンゲージリング。〈写真・右〉持ち込まれたダイヤモンドを再使用してお作りしたプラチナのエンゲージリング。
〈写真〉想いの込められた手書き文字が彫刻されたプラチナの結婚指輪。
知ってるようで知らないシルバーについて
貴金属の中で最も多く製品化されている素材です。金属中で最も高い反射率があり、熱伝導率も全金属中で一番高い。純銀の他に、スターリング・シルバーやコイン・シルバーなど多くの銀合金が存在します。加工性がよく、装身具としてはもちろん、工芸品、食器、貨幣などにも利用されます。
〈写真〉シルバー製のペアリング。反射率が高く、鏡面仕上げにすると鏡のような仕上がりに。
〈写真〉シルバー製のペアリング。表面につや消し加工を施し、落ち着いた雰囲気に。加工性が高いので様々なテクスチャ表現が可能。
アトリエクラムでは、シルバー製ペアリングの手作りワークショップを定期開催しております。
ワックスモデリングという技法で簡単かつ本格的な指輪作りを体験できます。
完成したシルバーリングのワックス原型は、クラムの自社工房にてシルバー製のペアリングになって、お客さまのお手元へ。
詳しくは手作りペアリングのページをご覧ください。
職人の技術、手彫り彫刻
職人の手作業による手彫り彫刻。様々な模様を指輪の表面に彫り込みます。ハワイアンや、洋彫り、和彫りなど、お好みに合わせて指輪に落とし込みます。
〈写真・熟練の職人による手彫り彫刻をほどこしたセットリング〉